大都市圏のTSUTAYAの動向のこと

毎度、TSUTAYAの話ですが。
1-3月は怒涛の閉店攻勢でしたが、4月以降はそれほどでもなくなってきまして、ただ大都市圏の店舗に何となく共通の動きが出てきているような感じで。
大都市圏から「レンタル」のお店があからさまに減っているのです。

大阪市。
2016/10/01:TSUTAYA BOOKSTORE 梅田MeRISE オープン(レンタルなし)
2018/05/06:TSUTAYA 梅田堂山店 閉店
2019/05/06:TSUTAYA EBISUBASHI レンタル終了

キタ、ミナミの2地域でレンタルできる大型店舗が消えたりレンタルをやめたりして、現在大阪の中心商業地域でレンタルを継続しているのは阿倍野店のみになりました。


東京・新宿。
2014年以降:新宿TSUTAYAが工事のため一部営業休止の開始
2017/02/02:新宿TSUTAYA歌舞伎町DVDレンタル館 オープン
2017/12/06:新宿TSUTAYAをTSUTAYA BOOK APARTMENTとしてリニューアル(レンタルなし)

店の数は減りませんが、DVDレンタルは歌舞伎町に移転し、CDレンタルは消滅。JR駅にほど近い新宿TSUTAYAはコワーキングスペースを中心にした新業態の店舗になりました。


東京・池袋。
2019/06/30:TSUTAYA 東池袋店 閉店予定

池袋は東武ブックスがTSUTAYA BOOKSTOREになったり、旭屋書店がCCC傘下に入ったりして、無闇にTSUTAYA系の書店が増えていますが、サンシャインシティ脇の東池袋店が閉店決定したことで、池袋地域のレンタル店舗は西口のロサ会館内の店のみになります。


東京・上野。
2019/05/06:蔦屋書店 上野店 閉店

上野はレンタルも取り扱っていた蔦屋書店が閉店したことで、地域にレンタル店が消滅しました。ちなみにこれで新譜が買える店舗も上野から消えました(演歌専門店「リズム」を除く)。


東京圏の他の地域では、2015年に「蔦屋家電」ができた二子玉川では、元々西口でレンタル業を行っていたTSUTAYAがこの7月に閉店が決定。また埼玉県の浦和では2015年駅構内に「浦和 蔦屋書店」がオープンしましたが、こちらもこの7月元々商店街にあったレンタルのTSUTAYA 浦和店の閉店が決定しています。
そんな感じで、蔦屋書店や別業態ができる分、従来のレンタルメインのYSUTAYAが追いやられる動きが、都市部のあちこちで発生しているということです。


小田急商事がFCから撤退したことで小田急沿線のTSUTAYAが一気になくなった件、埼玉県上尾市や大阪府豊中市のように、短期間で市内の店舗が一気になくなったり激減した件。
FCでも諸々動きはありますが、直営が多い大都市圏でこういう動きというのは、そしてそのような店舗というのは場所柄顧客数の絶対数も多いわけで、そういう店を絞っていくというのは、何らかの意図は感じるわけで。

ただ、その意図はわかっても、図書館もスムーズな感じしはないし、Tカードは脱退する企業もあるし、めっさ狙っていた中国市場の先鞭として展開した台湾ではいまいちのようだし、これどうやってくんだろうと思ったりもします。
ひとつだけ言えるのは、こういう形で企業体として動くにあたって、非上場化はこれ圧倒的に正解だったんだなあ、ということ。こんなん上場企業では絶対無理やん。