下北沢サウンドクルージング2019のこと

昨日土曜は、下北沢サウンドクルージング。
昨年はネクライトーキーに心を持っていかれ、今年も何かあるかとかなり期待しつつ、でも前回のようにYouTubeで聴いたことないバンドの映像確認する時間が取れないまま赴いたのですが、結果としてあんまり期待してなかったり、当初観る予定なかった方に当たりがありました。

元々ラインナップ見ていた分には、Odolと集団行動とステレオガールとMONO NO AWAREの4バンド観れれば最低限OKだな、と思っていたのですが、タイムテーブルが出たらその4バンドがきれいに15時台に被っているという地獄。
さて、どうしたものかと思った結果、Odolを選択しました。素晴らしいライブでしたのでよかったのですが、今回それ以上のが2バンドあった。

優勝、ポップしなないで。
名前だけ知ってる状態で、誰かTwitterで繋がってる人がいいって言ってたなくらいの勢いで観たところ、完全に持っていかれる。
Key&Voの女性とDr&Choの男性の2人組で、サポートもシーケンスもなく完全にその2人だけで全部の音を出している。のにこんなに豊か、かついちいち琴線に触れてくるし、自分がこれまでに観た何とも似ていない。
CD速攻買って聴いてみたところ、ポップスとしてはすごくよいのだけど、あのヒリヒリする感じはなく、この音源を聴いてライブ観たい!と思うかどうかは判断しづらく、これ本当に何も情報を入れない素のままでライブ観てよかった。
このバンド、この手のバンドの通常とは真逆で、歌詞が男性の方、曲が女性の方担当というのも非常におもしろく、だからこんな独特なのかなと思ったり。
とにかく、また観たい聴きたいと思う。

準優勝、THE TOMBOYS。
名前と「何かオールディーズみたいなことしてるんでしょ」くらいは知っている感じで、元々観る予定なかったんだけど、東京初期衝動観るつもりでいて、いろいろあって早めにShelterに入場したらちょうど始まったくらいのところで。ビビる。何だこの圧は。
「何かオールディーズみたいなこと」であることは間違いないんだけど、オールディーズのライブバーの箱バンドみたいなのとは全くもってわけが違う。音の圧とか、メンバーがこっち向かってくる圧とかが段違いで、結果として、狭義の音楽ジャンルとしてのロックンロールがパブロックを通ってパンクにたどり着く、その線上にある音に手当たり次第に噛み付いている感じがすごくいい。
ので、今YouTubeに上がっているライブ映像はその圧がちょっと伝わりにくいので、新しいの上げてほしいです。

東京初期衝動は、椎名ちゃんはそれでいいと思った。

サウクルはアイドルも結構な割合で混じるのですが、今回1組も観ていないとふと思ってprediaだけ観に行ったんですよ。元々10人組だったのが2月に4人卒業して、そのうち1人は速攻で結婚したりしてるんですけど、今は新メンバーの募集もしているので、今のうちに現在の6人編成を観ておこうと思いまして。

そしたらパフォーマンス中に、そばにいるサブカルっぽい男子が急にタブレットで何やら見てるんですよ。お前その光けっこう目立つぞ眩しいぞと思いつつ、注意するかどうか迷いながらこっそりちょっとだけ覗いてみたところ、predia公式サイトのメンバープロフィールページ見てるんですよ。誰が心に来たのかを確認するまでは凝視していませんが、とりあえず全部許すことにしました。もしかしたら私はひとりの男性が「沼」にハマる瞬間を目撃したのかもしれません。

それでふと思ったのですが、非アイドル属性の方に「入門としてのアイドルグループ」を問われた際、その人の好きな音楽とか考えながらチョイスしていたのですが、これどんな人でもpredia一択でよいのではないかと。
きちんと大人で、歌も歌えてステージは華やかで、でもわかりやすく「アイドル観たなあ」という気持ちになれるし、相変わらず何言ってるのかよくわからないちゃんころぴーみたいのもいるし、初手としては相当バランスが良いのではないでしょうか。
そしてそこからどんどん行きたい人はエクストリームな方にはまって行けばいい。と思ったけど、今やってる新メンバー募集の条件が「30歳以上の元アイドル」であり、これ状況によってはpredia自体がエクストリームな方向に行ってしまうのではないかと、少し危惧しています。誰が来るんだろう。