フィロソフィーのダンス「エクセルシオール」のこと

4月5日、3月22日から延期になっていたフィロのスの3rdアルバム「エクセルシオール」ようやく発売。

何となくアイドル界隈を継続して眺めていると、今は全体的な空気感としては停滞気味で、中堅どころのアイドルグループはバタバタ潰れていくし、当初は「目標は日本武道館!」と言って1000-2000人くらいの動員までは持っていけていたグループの次のワンマンは600人の箱だったり、そんな感じではあるのですが、そういう中にも明らかに伸びているグループもありまして。
BiSHやGANG PARADEのWACK界隈はまあそうですが、実力のアップに伴い人気も確実に上がっている感じがするのが、Maison book girlとフィロソフィーのダンスの2組です。

Maison book girlはアルバム「yume」が全体的な構成としてエラいことになっていて、ライブも前回のワンマンは観られなかったもののあちこちで絶賛されていたので、14日の人見記念講堂に確認しに行ってきます。
フィロソフィーのダンスの方は、ちょいちょいライブは行っていて、そのライブの間違いなさは知っていますし、結構な頻度で投下される新曲も総じて良曲で。ここらへんの楽曲が次のアルバムでまとまるのなら、相当なことになるだろうなあと思っていたら、想像以上に相当なことになりました。

以前は曲調等に「実験」的なところもありましたが、今作はある程度下敷きになっている曲調は60年代から最近まで幅はあるもののソウル・ファンクからモダンR&Bの中に収めてきていて、全体的な音楽的な一貫性は完璧。そして、あれだけ名曲たくさん入ってると思った前作を軽く凌駕してきますから、各曲の出来もおよそ完璧。

ライブでは何度か観ていたものの、配信買ってなくて今回音源で初めて聴いた「バイタル・テンプテージョン」の感想は「あれ、こんなにトラック音薄かったっけ…」。ステージ上で4人の声とか、そのパフォーマンスとかでいろいろ気持ち的にアガるものがあったのだろうか。
そういうのも、ここそこにあり、要するに名曲揃いですが、生で聴くともっとすげえということです。

年齢非公表ですが、佇まいからも他のアイドルグループより相当にお姉さんであることは間違いなく、大人のアイドルとして、エンターテイナーとして生きていく覚悟が四者四様にあるグループなので、ステージにぶち込まれる技術も熱量も、正直他の若いグループとは比較になりません。

たとえば「今までアイドルのライブって観たことないんだけど、初めて観るならどれがいい?」と問われれば、今は100%フィロのス推せます。
実際、初めて彼女たちを観た周囲の人間、それなりにいろんな音楽聴いている人が総じて転んでいるので、まあそういうことなんですよ。

でも、もっと広い世間的に「あ、何か人気出てきたっぽい」が体感できたのは確実にこのハロウィンイベント以降。
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こういうことをここまできちんとできるのは本当に強いと思う。

こういうサービス精神ですから、特典会の接触イベントも四者四様の神対応らしいのですが、そっちは自分は行かないので。
周りのリアクションでは間違いないと思うんだけど、私は以前から申し上げている通り、接触イベントでハマると恐らく全財産ぶち込む勢いになる性格ですので、行きません。ダメ、絶対。