チーナフィルハーモニックオーケストラ@武蔵野公会堂のライブのこと

2月16日はチーナフィルハーモニックオーケストラ@武蔵野公会堂。

説明しますと、元々チーナという5人編成のバンドがいます。
・Piano & Vo
・Guitar
・Drums
・Violin
・Contrabass

という、ポピュラーソングを奏でるバンドとしては相当頭のおかしい編成なのですが、それがチーナフィルハーモニックオーケストラになるとさらに

・Tenor Saxophone
・Alto Saxophone
・Trumpet
・Violin
・Violin
・Cello/Electric Bass
・Bottun Accordion
・Steel Pan
・Herp
・Percussion

上記10人が追加されて15人編成になるという異常事態。大編成バンド大好き人間としてはもうこれ絶対外せない。
しかも会場が吉祥寺駅南口からすぐの武蔵野公会堂。350人収容ながらがっちりと座席ありのホール。これがまたそういう編成のライブにぴったり合って大変にいい塩梅。
そのレベルのキャパで15人編成が楽器並べて、しかも管楽器で多いなら詰められるんですが、弦が多い場合は弓が隣の人突っ付いたりするのでそれなりの一人当たりスペースが必要であり、そのレベルの舞台の広さと観客の収容人数を考えた場合、正味ここ以外に会場はないんじゃないかと思います。

内容はおよそ完璧。フロントの椎名さんがご懐妊で当面これ以降ライブがないという事情もありますし、そもそも「フィル」の単独ライブも滅多にない機会。なかなかにスペシャル感のある流れ。
二部構成で、一部はまず15人で曲をやり倒す。もう最高。そして二部はまず弦の4人だけで演奏。素晴らしいと思ったら次は「Bottun Accordion」「Steel Pan」「Herp」「Drums」の4人編成。たぶんこんな楽器編成によるカルテットでの演奏、この先一生観られない。
そしてブラスメインの編成での演奏を経て改めて15人編成。
アンコールでは一旦5人編成のチーナによる演奏が入った後、最後に15人で演奏しての終了。もう満足。

特にこのバンドは、Violinが3人いることが圧倒的な強み。時にはユニゾンで弾き倒してすごい高揚感、時には三者三様の繊細な演奏で心に来る。
音楽の素晴らしさを堪能した夜でした。

写真撮影可だったので撮ったのですが、要するにステージ上、こういう密度だったわけです。

f:id:wasteofpops:20190218003734j:plain

通常音楽ではあまり使わないホールですので、久々に床置きのスピーカーからの音でした。
さすがに分離はイマイチだったのですが、これはこれでいい音。アナログ感ありました。というかこの箱、年間でこういうライブいくつあるのでしょうか。絶対ここでやれるのであればやった方がいい。
何よりも座って観られるので、おっさんは快適。