「初武道館」のミュージシャンのこと

最近ちょいちょいミュージシャンの日本武道館単独公演のニュースを聞いて「え?もう武道館埋められるの?」と思うことが増えました。
実際どんなもんかと思って、2016年以降での「初武道館」公演を果たした日本のミュージシャンを並べてみました。

2016/01/03 アルスマグナ
2016/01/04 SHISHAMO
2016/01/07 Fear, and Loathing in Las Vegas
2016/01/16/17 小野大輔
2016/03/12 ゆいかおり
2016/03/30-31 ゲスの極み乙女。
2016/06/09 GENERATIONS from EXILE TRIBE
2016/07/22 相対性理論
2016/08/13 内田彩
2016/08/25 Buono!
2016/10/04-05 大原櫻子
2016/10/09 BLUE ENCOUNT
2016/10/11 Galileo Galilei
2016/10/27 三森すずこ
2016/11/4-5 藍井エイル
2016/11/07 Juice=Juice
2016/11/08 アップアップガールズ(仮)
2016/11/18 MY FIRST STORY
2016/11/25 i☆Ris
2016/11/27 EGO-WRAPPIN'
   
2017/01/07 BOYS AND MEN
2017/01/08 Little Glee Monster
2017/01/17 Da-iCE
2017/02/10 ClariS
2017/02/11 04 Limited Sazabys
2017/02/14 Versailles
2017/03/01 The Collectors
2017/03/04 angela
2017/03/06 ピコ太郎
2017/03/08 水曜日のカンパネラ
2017/04/30 家入レオ
2017/05/02-03 SKY-HI
2017/05/07 BugLug
2017/06/09 Theピーズ
2017/06/14 超特急
2017/06/16 THE ORAL CIGARETTES
2017/08/08-09 After the Rain
2017/08/21 Poppin’Party
2017/08/29 Aimer
2017/09/02 SuG
2017/10/15 BIGMAMA
2017/10/20 有安杏果
2017/11/27 RED SPIDER
2017/12/02 Pile
   
2018/01/30-02/01 けやき坂46
2018/02/03 東山奈央
2018/03/11 打首獄門同好会
2018/03/16 CHiCO with HoneyWorks
2018/03/30-31 My Hair is Bad
2018/04/01 Shuta Sueyoshi
2018/04/30 SUPER BEAVER
2018/05/12 GLIM SPANKY
2018/06/29-07/01 sumika
2018/07/09 鈴木愛理
2018/07/20 Tokyo 7th シスターズ
2018/07/30-31 浦島坂田船
2018/08/23 天月-あまつき-
2018/09/24 まねきケチャ
2018/10/03 ROTTENGRAFFTY
2018/10/07 Nothing's Carved In Stone
2018/11/02 Nulbarich
2018/11/12 DOBERMAN INFINITY
2018/11/13 BAD HOP
2018/11/16 amazarashi
2018/12/22 竹原ピストル
   
2019/01/01 内田真礼
2019/01/11 般若
2019/02/18 あいみょん

うん、数組知らない人がいた。
ベテランが遂に開催とか、グループとしてはもっと大きなところでやってるけれどソロ活動としては初めてとかもあるのですが、伸び盛りのミュージシャンがメインではあります。
ジャンルとしては普通のバンド系が多いと言えば多いですが、他にもアイドル、V系、ヒップホップ、アニソン、声優、「歌い手」系。入り乱れてます。

そして、有名グループのソロ活動の人とLDH系のグループとアイドルの一部以外は、正味テレビでよく見かけるような人はいません。
逆に言えば、もう既存メディアの力を使わなくてもここまで行けるんですよ、ということでもあります。

活動としても、別にもうCD売らないと干上がるような収益構造ではないので、ここまで来れれば当然ビジネスとしては回っています。
既存メディアに打って出て、大々的にプロモーションを回す等、ある意味リスクにもなり得るアクションを起こしてまでこれ以上大きくなる必要もない、という判断もできます。

前々から言っている通り、リスナーの社会属性や自分が属していると考えているコミュニティによって、ほとんどの場合聴く音楽のジャンルは限定される世の中ですので、そういうコミュニティに属している人相手に音楽を商売にしている人が、そのコミュニティを越えてアピールすること自体に相当な困難とリスクが伴うようになっていると思います。
そこまでしようとするのは、元からそのレベルのビジネスを目指している人と、ここまで来れたことで相当に野心的になっちゃった人の他には、本当にうっかり当たっちゃった人だけなわけで、そりゃ新しい国民的スターは簡単に出てくるはずがない。
みんながそれぞれ箱の中で、箱の中のスターを愛でる時代です。そこにはいいとか悪いとかはもうないのです。それでも、時々でも箱の外を眺めると面白いもの見つかるかもよ、とは思いますけど。

自分がもしミュージシャンだとしたら、ちょっと売れて「武道館公演やります!」と言って足立区綾瀬の東京武道館でライブをやるのが夢です。でもそう思って調べたら、住宅地の真ん中なので音楽イベントできないようで速攻で夢破れました。

<追記 02/13>
一覧を修正しました。ご指摘ありがとうございます。