フィロのス×SCOOBIE DOの対バンとBARBEE BOYSのライブ映像のこと

土曜日はフィロソフィーのダンス×SCOOBIE DOの対バン@東京キネマ倶楽部、日曜日はBARBEE BOYS東京ドーム公演上映会@新宿ピカデリー。

土曜日の方は、それもう絶対OKだろ的な組み合わせなので相当期待していったのですが、果たして余裕で上回ってきた。
先攻、フィロソフィーのダンス。オタク曰く「今日が彼女たち史上最強」。ていうか自分も観るたびによくなってることがわかるレベル。伸び盛りですよ。楽曲も揃ってきてもう何か隙がない。
攻めの空気はすごいのに、でもテンパってる感まったくなく非常に自由な雰囲気で。本当にこのグループは運営含めていいチームなんだろうと思うのです。
ていうか運営の加茂さんが過去に発掘育成したバンド考えると、気志團とかベースボールベアーとかフジファブリックとか、いい奴らっぽいのが非常に多く、結局そういうことなんだろうなと。
この間「現役女性アイドルグループの有料単独公演の最大キャパ」をまとめていた時、「運営がきちんと声を出し、仕事していることが目に見える」グループが上に行きがちだなあと思ったのですが、彼女たちがその最たるものだと思います。

SCOOBIE DOはもう完璧なのはわかってるんですが、フィロのスがキラッキラしてる後に観ると、このバンドは本当にいいバンドなんだけど、売れない理由はこの華の無さなんだよなあ、とうっかり思ってしまう。
それでも代表曲並べ倒し、フロア中を踊らせまくる。フィロのスのTシャツ着た若い子たちが踊り倒した挙句「楽しい!楽しい!」と声を上げていたのが、何かすごく嬉しくて。

ただ、今回すごく後悔しているのが物販のTシャツ買わなかったこと。今回のライブのためにTシャツ作ってたんですけど、Tシャツを1枚買うと「フィロソフィーのダンス or SCOOBIE DOとの囲みチェキ」が撮れて、2枚買うと「フィロソフィーのダンス and SCOOBIE DOとの囲みチェキ」が撮れるんですよ。
SCOOBIE DOが今回のライブの企画に乗った形なんですけど、「SCOOBIE DOとの囲みチェキ」なんて、そんなレアなもの他にないじゃないですか。が、終演前に完売したということで、非常に残念ながら。


日曜日の方は、来月リマスターされたライブ映像がリリースされるのに伴って開催された企画。
1988年ですので、4枚目と5枚目の間、要するに作品的にもピークでまだ人間関係も悪くなってない、一番いい時ですので、ライブは当然滅茶苦茶いいのですが、映像観てるとこのバンドがいかにオリジナリティの塊かということがよくわかる。
そしてすごいバンドなのに現在において過小評価気味である理由も何となくわかってくる。

彼らは少なくとも日本においては男女ツインヴォーカルのバンドのパイオニアになります。
女性メインで男性がコーラスが入るとかその逆は他にもありますが、ああいう並列の形でツインというのは、少なくともメジャーでは多分五つの赤い風船とかのフォークグループまで遡らないといないんじゃないでしょうか。

そして、聴いていて気持ちいいとかレベルではなく、「ツイン」でなくてはいけない必然性のある、男女の掛け合いの形式になっている楽曲。しかもそれが何がルーツかわからないレベルでオリジナリティがあり無闇にポップなメロディーで。さらにそういう恋愛沙汰の楽曲がばっちり決まる男女とも美形のヴォーカル。

要するに、パイオニアなのにそれ以降のバンドがまるで追随できないレベルで完成されていたため、そういうスタイルのフォロワーが全く生まれず、結果孤高のバンドとなってしまい、正しく評価されずにここまで来てしまったのか、と。

何とか再評価したいのですが、先日バンドとして8年ぶりに集結して演奏したそうなので、もう再結成してワンマンライブしちゃえばいいんですよ。映像で観たらもうものすごく生で観たくなったので。

今回の上映、リマスターの認知プロモーションの他、映画館で観た人は買う確率上がるでしょ的なところもあると思うのですが、来るべき再結成に向けての「生でライブ観たいでしょ」的な気持ちを上げにかかるための手段であってほしい。相当に本気で。


SCOOBIE DO、この曲から始めて、ガシガシ場を掴んでいったの、本当かっこいい。

真っ先に一番思ったのは「杏子姉さんが可愛い」。