2018年VIVA LA ROCKを観て考えたこと

VIVA LA ROCK、今回も10-FEETは煽るだけ煽ってましたし、相互信頼の上で成立しているフェスというのは昨年から変わらず。
今年は全日ソールドアウトだったはずなのに、3日目にやたら人が多い印象。恐らくラウド系好きは回遊性が高いというか、一番の目当てがいてもそれ以外も一生懸命早起きして観ようとするのでしょう。そりゃラウド系のみのフェスもあちこちで成り立つわけです。

あと、間違いなく客層は若いのですが、5年前に感じた「こいつら全員ティーンじゃないのか」レベルの衝撃はなくなりまして。ただの慣れかと思って見渡してみて「5年経ってみんな5歳年を食っただけじゃねえのか」と思う。あんまり新たなティーンは流入してきてない感じで。
まだここ数年のフジロックみたいに、高齢化が深刻になって慌てて日本の若手バンドの層を厚くし始めた、みたいな手を使うレベルではないのですが、それでもいずれそうなっちゃうのでしょうか。
そしてその頃、ティーンを呼べるバンドというのは世の中に存在しているのでしょうか。

それでも今回「やっぱフェスはおもろいなあ」と思う件がいくつかありまして。
前回のyuiちゃんの件も、1日目のFLWER FLOWERのサウンドチェック時の「CHE.R.R.Y.」を聴いていなければ2日目にそこまでの感慨はなかったと思いますし、そういうフェスならではの連続性的なところで。

1日目、レキシを観ていると、だいたいいつも通り「狩りから稲作へ」の途中で横道にそれていくわけですが、自分たちの次がスピッツということで話題に上り、またレキシの物販で即完したグッズ「稲穂」を掲げている人も多くいたことから、「同じ稲穂がズラリ〜」と歌い始め、最終的に「涙がキラリ☆」のサビ部全部を替え歌にして歌い切るという快挙を成し遂げました。
そんなこんながあってのスピッツ。1曲目、「涙がキラリ☆」。もう最高じゃないですか。さすがにそこで爆笑はできないけれど、何か拳を握りたくなる。「ウサギのバイク」もやったし、つまりスピッツ最高ですよ。

3日目大トリの10-FEETは、ラスト曲前にまだ時間があるからと予定外の曲を演ってからラストの「ヒトリセカイ」へ。さらにそれが終わった後も「3分あるから」ともう1曲、さらに「1分あるから」と言って本当に最後にやったのが「時間がないときのRIVER」。
「RIVER」のサビ2小節で終わらせるだけなんですが、これはこの日朝イチで出演した四星球の持ちネタで、当然彼らも自分の出番の時にやっていたのを、それを又カバーする形で本家が演奏した形。

別に知らなくてもいいことなんですけど、知っていると余計おもしろい、きっと自分が気付かないところにもそういうことはいっぱいあって、そういうのがフェスのおもしろさでもあると思うのです。

あとは2日目、私がthe telephones観ようとしている頃に、赤い公園は新ヴォーカリストとして元アイドルネッサンスの石野理子を紹介していたのですが、それを知って「うおーっ」となるのも、彼女が相当にアイドル界でもキャラの立った子であることをある程度であれ知っていて、アイドルネッサンスが解散して彼女はどうなるのだろうと少なからず思っていたからこそですし、やっぱりできる限りいろいろ聴いて観て知っておこうと思うのです。

とはいえ、私の場合は人生のリソースを諸々こっちに振りすぎて、いろいろ失敗したなと後悔することもままありまして、ものは程度だとも思います、割と正直な話。もう戻れない。