いろんな種類の音楽チャートと昨今の音楽状況のこと

こういうランキング見つけまして。

JOYSOUND:夜のカラオケランキング

要するにでかいカラオケ屋とかを除いた、スナックとかで歌われているカラオケ楽曲ランキングです。これ今週のランキングなんですけど、もう何かいろいろ趣深すぎ。で、何かこれ見ていろいろと腑に落ちたような気がしたんですよ。

以前からこういうことを言ってます。同好の士だけで繋がりやすくなった世の中で「嗜好でのゾーニング・囲い込み」が発生し、その範囲外の音楽に触れることがなくなった云々という話。
でも、そんなん今に始まったことじゃなかったな、と。ネットが広まる前からこういうカラオケ属性の人は場に集まっては物理的な囲い込みの中で繋がっていたし、世代によるゾーニングなんてCDの普及し始めくらいには「演歌の大ヒットが生まれにくくなった」という形で顕在化していたよな、と。

上記ランキングと比較して、BOOKOFFの年間ランキングオリコンのCDランキングiTunesのランキングLINE MUSICのランキング

世代のゾーニングも幾重にもなり、ジャンルはさらに細分化する。そりゃもう国民ヒットはそうそう出ないですよ、ということで。
でも、そんな中で国民的ヒットに近いものを世に出そうとすれば、メディアに多く露出することをよしとしながらも作品・パフォーマンスが多くの層に共感を得られるだけの質を伴う人を見つけ出し引っ張り出すしかない。具体的には星野源とか三浦大知とか。

そもそも三浦大知のレーベルからの推され方なんかは、これまでよく売れていたエイベックス所属の人たち、安室がいなくなろうとし、他の以前馬鹿売れしていた人たちも表舞台から去り、かといって今の世の中新人をメディア露出で大々的に売り出して大ヒットみたいなことはもう無理で、さてどうしようと思ってまわりを見渡したら、黙々と己の技を磨き続けていた彼がいた、みたいな感じの今ですから、じゃあ次は誰かと考えた場合にはやっぱりw-inds.じゃないかと思うのですよ。

もうさすがにジャニーズに邪魔されることはないだろうしというか、年月を経てもうジャニーズどころか日本に比較対象が一切いないほどの独特っぷりを発揮してますし、慶太くんが楽曲の自作を始めてからの音源のクオリティもハンパない。デビュー時は華奢な感じの優男だった慶太くんが今やあんなことになってしまっているのにきちんとずっと支え続けている屈強な古参ファンもいます。行っちゃえエイベックス。

少なくとも、荻野目洋子がちょっと再評価されたからと言って、とりあえずユーロビートのカバー曲リリースしてみて乗っかろうとしたものの、その評価した層と元々のファンやその周辺とは属性が相当乖離しているため、案の定何とも言えない感じになっているフェアリーズじゃないです。エイベックス所属だけどフェアリーズじゃないです。