ラストアイドルの「狙い」を想像したこと

ラストアイドル、正式メンバー決定後初イベントで涙 2・14に単独ライブ

相対的な影響力は弱まったとはいえ、マスにここまで一気に訴求できるテレビってやっぱりすごい。いきなりZEPPでのライブももちろんすごいですが、サンシャイン噴水広場に2000人て、それもう地獄絵図レベルの動員じゃないですか。
それだけの認知と集客というだけでもう、マイナーグループが地下で一生懸命コツコツやってるのが馬鹿みたいに思えてくるレベル。

というか、それこそが秋元康先生の狙いではないかと思ったりもします。

毎回登場する挑戦者には、地下ではそこそこのレベルのグループの元メンバーだった女の子もいたりしまして、中にはこの番組に挑戦するために在籍していたグループを脱退した子も。先が見えない中をコツコツ活動し続けるよりもここで一発逆転を狙いたいという考えもアリだと思いますし、実際そういうふうに地下アイドル界隈で実力と共に野心を持った子を吸い上げては溜め込む装置としての側面もこの番組にはあるのでは、と考えます。

そうなると多少なりとも地下の有望な人材を事前に刈り取ることができ、その結果急に得体の知れないグループがオーバーグラウンドに上がってくるリスクは低減、相対的に先生の主要産業であるところのAKB系・坂道系の盤石度は増します。
そういう意味で、「ラストアイドル」という番組・グループは、秋元康先生の生活の知恵とも言えるのではないかと思う次第です。

ともあれ、女の子たちには是非己の野心を燃やしてほしいと思います。
AKBグループを卒業・脱退した子のうち、エッチな方に行ってトップクラスの女優さんになった事例を除いて誰が現状で一番活躍しているかといえば、「神7」と呼ばれたグループ在籍時超有名だったメンバー全員差し置いて断トツで川栄李奈だったりする件も、それはそれで事実として踏まえていただいたうえで、この先の長い人生、後悔のないように選択をしていただきたいと切に願う次第です。

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ミュージック・マガジン1月号、20日発売です。よろしくお願いします。
献本が届きまして、無事掲載されていることを確認してほっといたしました。