新たな音楽の「場」ができること

なんかいろいろ音楽の「場」にも動きがあります。

ぴあ、「1万人規模の音楽アリーナ」横浜に建設 2020年開業へ

渋谷ストリームホール

池袋にポップカルチャー特化の「TSUTAYA」 1階全てがイベント会場に

ヴィレヴァン「新」渋谷店の大型ステージ(Twitter)

横浜に1万人クラスの箱、渋谷の駅近に原宿アストロホール等を経営している企業が700人規模のホール、池袋のTSUTAYAは完全にアイドル&アニメに寄せたイベント会場常設の店舗、ヴィレヴァンもその手のイベントが開けるスペース付きの店舗。

ぴあはかつて小劇場系の劇場の運営には携わっていましたが、この規模はビビる。というか純粋に民間の運営でこの規模の箱というだけで他にちょっと類を見ない。今後音源から興行への動きは当面続くと判断してのこれでしょうが、それでも。

渋谷は、200-400人レベルの箱は死ぬほどあるのですが、500以上1000未満というのは、意外に少ないです。それでも立地が良すぎて地下アイドル上がりなんかはとても借りられないような賃料になること請け合い。

池袋はこれ1階が全部イベントスペースという割り切りも恐ろしいですが、立地と扱い品目的に、アニメイトに向かおうとする顧客をここで堰き止める的な気合いに満ち溢れていて素敵です。

ヴィレヴァンは何よりも渋谷の駅近の一等地にこれだけのイベントスペースを用意したというのがすごい。まだ行って見てないので常設かどうかもわかりませんが、それでもこれだけの面積を直接金を生まないところに割くという判断だけでもすごいです。

CD店は減り、ライブする場所は不足していると叫ばれるそういう状況だけでも、今の音楽がどういう方向なのかはわかろうというものですが、それに対してこういう動きというのも何となく面白い。

で、本来まだCDが売れるジャンルであるアイドル界隈でもこういう動きが出てきております。
無料で配る代わりに様々な仕掛けで顧客と繋がって先に繋げようという仕組み。そして繋がった顧客が次の「場」に現れたところでマネタイズ開始。
どこまでそんな理想的な絵が実現するかはわかりませんが、それでも予約イベントでCD枚数積んでという方法論がそろそろ頭打ちになっている昨今、いろんな実験はやってみてもいいんじゃないかと。

そして差別化できないグループは死ぬ。