新星堂は一体今どういう状況なのか。
ここんとこ毎年毎年すごい数閉店して申し訳程度に新規開店という感じだったのが、2014年は珍しくばんばん新店がオープンする状況で、ワンダーグー傘下に入って多少羽振りが良くなったかと思ったのも束の間、2015年に入った途端にすごい勢いで潰れていく。

01/04 中央林間店
01/25 つくばクレオスクエアキュート店
01/27 川崎アゼリア
01/31 エスパル仙台店
02/26 玉川高島屋SC店

川崎アゼリア店(川崎駅前地下街)、エスパル仙台店(JR仙台駅駅ビル)、玉川高島屋SC店あたりは何となくテナントの賃料高そうなので削られたのではないかと予想、そして最大の問題はつくばクレオスクエアキュート店。

新星堂、元々本社は荻窪にありまして、その近所には路面店の天沼店と荻窪駅の駅ビルにも店舗があり、さすが本社な状況を呈していたのですが、ワンダーグー傘下に入る前の2012年7月に2店舗とも相次いで閉店、そして本社自体が2013年、ワンダーコーポレーション本社のあるつくばに移転したわけでございます。

つくばのクレオスクエアには、WAVEが破産する半年前、2011年1月まで店を構えていたのですが閉店、その後CDショップの類は一切入っていなかったところへ3年以上ぶりのCD店復活として新星堂オープン、これは言ってみれば荻窪の2店舗と同様、本社近辺のアンテナ的、本社社員が現場を見ようと思ったらすぐ向かうことができる場所という役割を果たそうという目論見ではなかったのかと思うのですが、2014年5月に開店したかと思ったら、半年ちょっとで速攻閉店。一体何をしたかったんだと突っ込みたくなる早業でした。これ相当売上きつかったんだろうな。

結局現状で本社社員が現場を視察しようと思ったら、土浦も取手もとうの昔に閉店しているため、時間的に一番近いところでつくばエクスプレスで浅草まで行かないと店がない。むしろ最寄りのCD店はLALAガーデンタワーレコード。辛い。そもそも中央線沿線で典型的東京ライフを送っていた本社社員が、つくばの車がないとやっておれんような場所に職場がいきなり変わったという時点で、心中察すると何だか悲しい気持ちになります。
私は現在東京勤務ですが、「お前来月からつくばの外れに転勤な」って言われたらと思うと、想像しただけで本当に恐ろしい。サラリーマン哀歌。

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たんこぶちん / TANCOBUCHIN Vol.2 (Mini Album)

佐賀は唐津のアマチュアガールズバンドが、ヤマハと契約して上京してきて2枚目のミニアルバム。相変わらずの所謂ポップロック路線、スタッフサイドの明確な意向がいまいち見えてこない。ライブも今の世の中小さな会場のワンマンで東名阪ツアーやらせる暇があったら都内で異種格闘技的対バンやらせまくった方がいいというのは、現在のねごとが証明しているわけで、ただまあソニーじゃなくてヤマハだから仕方ないという気持ちにも。
それでも、ボーナストラックに、同郷はなわ作詞作曲の唐津の歌とか、中島みゆきVer.には自身もコーラスでも参加していた「泣いてもいいんだよ」のカバーとか、収録曲ですら方向性定められていないのはどうかと思うのですよ。
当然、そのカバーが収録されているから買ったんだけどな。

また、このミニアルバムはCD+DVDとCDのみ(ボーナストラック多め)の2種リリースで、一応今の時流に乗って2種同時購入特典というのがあるのですが、

A賞:メンバー全員とSkypeで会話できる!(抽選で1名)
B賞:メンバーの誰か一人とLINEで会話できる!(抽選で5名)

という、嬉しさも中くらいな感じのラインナップ。ちょっとこれはどうなのと思ったものの、それは私が最近のえげつないアイドル商法を見慣れて心が汚れてしまったせいであり、11枚同時購入したら好きなメンバーと個室で直接お話できるとか、予約会1日3回回し2か月間ぶっ続けとかの企画を嬉々として発案できないヤマハのスタッフの優しさ。人間誰しも鬼になれるわけじゃないのです。

そして彼女達5人は高校を卒業して東京に出てきて1年が経とうとする中、そりゃ女の子ですからお洒落もするわけですが、その方向性が、ヴォーカルの子はよりわかりやすくヴォーカル顔になり、リードギターの子はわかりやすくリードギターっぽく、キーボードの子は確かにキーボードっぽく、リズム隊はベースかドラムかの判断は多少難しいですが間違いなくリズム隊、ということが本当にジャケットの顔見ただけでわかるという状況に。いそうでいない、なかなか稀有なバンドになりました。
ギターがベースっぽい顔で、ベースがドラムっぽい顔で、ドラムがギターっぽい顔だったレミオロメンとは大違いです。