hy4_4yhの主催イベント@代官山LOOPのこと

昨日晩は代官山LOOPのこのイベントへ。
MIC RAW RUGAとDOTAMAさんは少し前に観たのだけど、ハイパヨちゃんはどんだけぶりで観てないんだよって感じだったし、MIC RAW RUGAは前初めて観て心動いたので改めて観てみようと、そういう感じで。

MIC RAW RUGA(laboratory)。
このライブ前までREIさん(髪の長い方)が声帯を痛めていて声が出せなかったのが、このステージで完全復帰。ちょうどよかった。相変わらずHINASEさんは鈴の鳴るような声だし、何より前観たときより格段にステージングがよくなっていて、本当に気持ちよく観られる。デビュー間もない頃に観て、またこうやって成長していっている様を観るのはなかなかに素敵なことですし、これからまだ伸びるのだろうなと思うとワクワクします。期待しています。

DOTAMAさん。
前観た時にも思ったのだけど、彼は本当に真面目だと思うのです。ヒップホップに対してだけでなく、いろいろ全体的に。何年もホームセンターの社員と兼業でやってたっていうのもそうだし、THA BLUE HARBに影響を受けたと言いながら、曲によって時折見えるブルーズ感以外直接的に寄せずにやっているところとか、そもそもステージでの立ち振る舞いとか。
自分はあんまりヒップホップはわからないのだけど、ヒップホップのマナーとかスキル以前に前に出てくる部分があるからこそ、素直に受け止め素直に楽しむことができるのだと思います。かっこいい。

そしてhy4_4yh。
前観た時は3人いてファンコットやってた。それくらい観ていない。そして今回観てビビる。こいつらとんでもねえわ。
その曲ではその言葉ひとつひとつが本当に跳ねている。ああ、だからヒップホップって言うんだなと思う。めちゃくちゃ気持ちいい。こんなだったっけ。
MCは概ねダラダラヘラヘラしているのだけど、ちょいちょいツボを突いてくる。こいつらすげえおもしろい。こんなだったっけ。
音楽的にも芸的にもその技術がおよそ完成の域に達しているということなのだろうか。浮かんだのは「エンターテインメントの化け物」というフレーズ。こんなの300人しか入らないライブハウスでやってる場合じゃないレベルだよ。みんな観ろよ。すごいよ。

観る前は、アイドルヒップホップ新旧対決だなあとか思ってたけど、正直「対決」とかそういうレベルじゃない。それでもMIC RAW RUGAがあのハイパヨちゃんを見て何か感じ取れることがあるのだとすれば、これは意味のあることなのだと思うのです。気張れ若人。
とか言いつつ、ハイパヨちゃんも私から見れば十分以上に可愛い若い女の子です。

で、6月2日は青山にRi Ri Riligionのライブ観に行くんですけど、対バンがDOTAMAさん。こういうことって、たまにあるよね。

現役男性アイドル/ダンス&ヴォーカルグループの有料単独公演の最大キャパ・2019年春版のこと

男性版、何とか5月に間に合った。
さすがにこれからという感じもまだある男性のここらあたりのシーンですから、まだ活動休止は目立ちません。とはいえ、わかりやすく解散や活動休止ではなくても、もう目立った活動してない臭いんだけど何も運営からステートメント出ていないとか、「時限付きの活動休止ですから、個々の経験を積むだけですから」と言いながらエースメンバーのソロ活動以外何もしてないっぽいのとか、何かこう、割り切れない感じの状況のグループはあったりして。

以下、いつも通りのルール。

(会場・動員部分の基準)

  • 有料の単独公演のみ。無料イベントやCD特典の券で参加できるイベントは含みません。
  • ただし、他に出演者がいてもあからさまに「前座」っぽい感じのはセーフ(主観)。
  • 会場ベースでの比較のため、満員になったかどうかは問いません。つうかわかりません。
  • ライブハウス等、椅子の有無等でキャパ大分変わりますが、基本最大キャパで。特にVISIONとかclub asiaは箱のキャパが複数フロアの合計なので、絶対違うとは思いながらも。
  • 実施済み以外に公演が告知されているものも含みます(「予定」表記分)。
  • 自前の箱等での「定期公演」は除きます。
  • 抜け漏れご容赦。
  • 今回から観測対象にしたのには★、前回から会場キャパが上がったものは(↑)表示。
  • (活動停止)は停止済みのグループだけで、発表済みでもまだ活動してるのには付けてません。

(CD売上部分の基準)

  • オリコンで最も売れたシングルの累計売上数(カッコ内は発売年)。
  • シングル出してないがアルバムはある場合「※アルバム」の注記。
  • シングル・アルバムも集計記録が一切出ていない場合は「記録なし」表示。
  • 順位はこれまでの最高順位ですが、最高売上枚数の盤が必ずしもその順位のものとは限りません。
  • <>内の(↑)は、前回記録時より売り上げが上がった場合に付けてます。
名前 会場 CD売上 TW
(活動停止)SMAP 国立競技場・5大ドーム 311.1(2003) 1位  
国立競技場・5大ドーム 97.3(1999) 1位  
関ジャニ∞ 5大ドーム 40.0(2008) 1位  
Kis-My-Ft2 東名阪福ドーム+西武ドーム 47.5(2014) 1位  
Hey! Say! JUMP 東名阪福ドーム 36.0(2007) 1位  
KinKi Kids 東名阪福ドーム 179.2(1997) 1位  
KAT-TUN 東名阪ドーム 104.6(2006) 1位  
NEWS 東阪ドーム 39.5(2004) 1位  
(活動停止)タッキー&翼 東阪ドーム 30.1(2006) 1位  
  ドームツアーの壁    
BOYS AND MEN 名古屋ドーム・予定 16.5(2016) 1位 154,000(↑)
  スタジアムの壁    
超特急 さいたまスーパーアリーナ(↑) 9.9(2018) 2位 145,000(↑)
Sexy Zone さいたまスーパーアリーナ 36.0(2014) 1位  
V6 さいたまスーパーアリーナ 52.8(1995) 1位  
DISH// コニファーフォレスト(↑) 5.0(2018) 2位(↑) 140,000(↑)
山下智久 横浜アリーナ 60.5(2006) 1位  
King & Prince 横浜アリーナ 71.2(2018) 1位  
TOKIO 横浜アリーナ 52.0(1994) 1位  
w-inds. 横浜アリーナ 22.5(2001) 1位 32,000(↑)
ジャニーズWEST 横浜アリーナ 31.0(2014) 1位  
A.B.C-Z 横浜アリーナ 8.6(2015) 1位  
Da-ice 大阪城ホール 5.0(2018) 2位 133,000(↑)
祭nine. 日本武道館(↑) 11.0(2018) 1位 20,000(↑)
アルスマグナ 日本武道館 2.9(2016) 4位 61,000(↓)
MAG!C☆PRINCE 日本ガイシホール(↑) 9.3(2018) 2位 41,000(↑)
  アリーナの壁    
MeseMoa. パシフィコ横浜・予定(↑) 記録なし 59,000(↑)
M!LK パシフィコ横浜 6.7(2018) 2位 88,000(↑)
SOLIDEMO TOKYO DOME CITY HALL(↑) 3.8(2016) 4位 12,000(↑)
さくらしめじ TOKYO DOME CITY HALL 0.7(2016) 9位 53,000(↑)
D☆DATE TOKYO DOME CITY HALL 2.4(2013) 6位 49,000(-)
PrizmaX 豊洲PIT(↑) 2.9(2016) 4位 34,000(↑)
SUPER★DRAGON 豊洲PIT 7.7(2018) 3位 49,000(↑)
  3000人の壁    
BUZZ-ER. Zepp Tokyo・予定(↑) 0.5(2018) 22位 4,101(↑)
ONE N' ONLY Zepp Tokyo 4.7(2019) 1位(↑) ---
FlowBack Zepp Tokyo 1.4(2017) 6位 18,000(↑)
SUPER FANTASY Zepp Diver City(↑) 1.2(2018) 10位(↑) 2,277(↑)
BREAK THROUGH Zepp Diver City 1.4(2015) 11位 18,000(-)
UNIONE Zepp Diver City 2.2(2019) 5位(↑) 19,000(↑)
XOX Zepp Diver City 2.2(2018) 5位 39,000(↓)
X4 Zepp Diver City 1.2(2015) 10位 17,000(-)
WEBER Zepp Diver City 0.8(2019) 15位(↑) 11,000(-)
10神ACTOR 福岡サンパレスホール(↑) 0.1(2019) 79位(↑)
※アルバム
11,000(-)
Lead 中野サンプラザ 5.1(2014) 4位 16,000(↑)
  2000人の壁    
(活動停止)カスタマイZ 品川ステラボール 1.7(2015) 10位  
(活動停止)ZOLA 六本木EX THEATER 0.04(2014) 137位  
★FREAK Zepp Fukuoka 0.1(2016) 111位 7,540
★九星隊 Zepp Fukuoka 3.2(2019) 2位 9,453
NEVA GIVE UP 茨城県立県民文化センター大ホール 0.1(2014) 91位 4,750(↑)
  1500人の壁    
DREAM MAKER なんばHatch・予定(↑) 1.7(2019) 7位(↑)
※アルバム
5,890(↑)
SELLOUT 赤坂BLITZ・予定(↑) 記録なし 3,098(↑)
甘党男子 赤坂BLITZ(↑) 記録なし 4,614
新世紀えぴっくすたぁネ申 赤坂BLITZ 1.2(2018) 6位
※アルバム
5,075(↑)
ハニカム.トーキョー 赤坂BLITZ 0.2(2019) 53位(↑) 2,196(↑)
B2takes! 赤坂BLITZ 4.4(2018) 2位 12,000(↓)
(活動停止)G=AGE 赤坂BLITZ 0.9(2016) 16位  
【放牧系-黒羊症候群】BLACKSHEEP SYNDROME 渋谷TSUTAYA O-EAST・予定(↑) 0.4(2019) 23位(↑) 1,560(↑)
COLOR CREATION 渋谷TSUTAYA O-EAST・予定(↑) 2.7(2019) 4位(↑) 12,000(↑)
EBiSSH 渋谷TSUTAYA O-EAST 2.0(2018) 6位 22,000(↑)
Rush×300 渋谷TSUTAYA O-EAST 記録なし 5,225(↑)
(活動停止)MAGiC BOYZ 渋谷TSUTAYA O-EAST 0.9(2016) 16位 20,540
★NORD 札幌市教育文化会館大ホール 記録なし 5,749
MADKID 恵比寿LIQUID ROOM(↑) 1.0(2019) 11位(↑) 8,476(↑)
★TERCERA TRAPsMOIS 上野水上音楽堂 記録なし 893
ミリメレほりっく戌 上野水上音楽堂 記録なし 623(↑)
絶好超団☆LoVe 上野水上音楽堂 記録なし 1,815(↑)
#HASHTAG 名古屋DIAMOND HALL 2.0(2019) 6位(↑) 2,746(↑)
  1000人の壁    
First Place AiiA Theater Tokyo 1.6(2018) 8位 7,100(↓)
IVVY 新宿BLAZE 1.4(2018) 7位(↑) 26,000(↑)
ChocoLate Bomb!! 新宿BLAZE 記録なし 13,000(↑)
CLUSTAR. 新宿BLAZE 記録なし 8,627(↓)
LIBRE FUNTOS 新宿ReNY(↑) 記録なし 1,462(↑)
空想リアリティ 新宿ReNY(↑) 記録なし 647(↑)
★FEARLESS 新宿ReNY・予定(↑) 0.1(2018) 46位 1,084
mush uuuuup!!! 新宿ReNY 記録なし 4,196(↑)
CANDY BOY 竹芝NEW PIER HALL 記録なし 4,861(↑)
CUATRO shibuya duo MUSIC EXCHANGE・予定(↑) 記録なし 16,000(↑)
CUBERS shibuya duo MUSIC EXCHANGE(↑) 1.1(2019) 6位(↑) 6,126(↑)
AMAZ shibuya duo MUSIC EXCHANGE 0.3(2017) 24位 (消滅)
  700人の壁    
★THE BEAT GARDEN 渋谷O-WEST 0.9(2018) 19位 8,689
社会ノ窓 渋谷O-WEST 0.02(2014) 179位 1,171(↑)
(活動停止)龍雅 渋谷 TSUTAYA O-WEST 1.0(2016) 11位  
★B.STAT!ONS 渋谷ciub asia 記録なし 5,295
★MAUVE 渋谷ciub asia 0.08(2018) 72位 528
5IGNAL 渋谷ciub asia 0.06(2017) 81位 1,839(↓)
ポップジャンクスクール 渋谷ciub asia 記録なし 904(↓)
(活動停止)CLOVER×CLOVER/ 渋谷ciub asia 記録なし  
X-BORDER(A.K.A.TRANP) 渋谷WOMB 記録なし 7,585(↑)
FIZZYPOP 渋谷WWW X 記録なし 2,422(↑)
さとり少年団 下北沢GARDEN 1.0(2018) 9位 16,000(↑)
前田紘利TJ 吉祥寺CLUB SEATA 記録なし 3,413(↑)
  500人の壁    
天才凡人 渋谷SPACE ODD・予定(↑) 0.08(2017) 69位 7,431(↑)
MELNOIZ 渋谷SPACE ODD 記録なし 345(↑)
DRESS_No. 渋谷SPACE ODD 記録なし 6,247(↓)
WAVE 神奈川県民ホール小ホール 0.4(2017) 19位 3,050(↑)
フレフレ男子 渋谷WWW・予定(↑) 0.1(2018) 70位 1,196(↑)
笑顔ぱんち 初台DOORS・予定(↑) 記録なし 1,885(↑)
UNIVERSAL BOYS(A.K.A.THE UNIVERSITY) 原宿アストロホール 記録なし 2,528(↑)
★White Explosion 札幌cube garden 記録なし 1,226
AOS from AMAZO NIGHT シネマイクスピアリ 0.1(2017) 51位 2,943(↑)
★Nothing but U 渋谷GLAD 記録なし 453
(活動停止)Red Rose 渋谷GLAD 記録なし 620(↓)
FAYS 渋谷GLAD 記録なし 7,622(↓)
★Jackdoo 渋谷REX 記録なし 517
★VIMA 恵比寿CreAto 記録なし 1,064
AXXX1S 表参道GROUND 記録なし 2,799(↑)
TOONBOYS 代官山LOOP 0.08(2018) 71位 2,791(↑)
GORILLA SHAKE 中野坂上S.U.B.TOKYO 記録なし 637(↓)
  300人の壁    
★スタメンKiDS AKIBAカルチャーズ劇場 0.2(2018) 36位 8,042
★A-パレード 新宿Zirco Tokyo 記録なし 670
★iPASS 六本木morph-Tokyo 記録なし 603
The LADYBIRD 渋谷DESEO他 0.3(2016) 22位 5,058(↓)
▲(活動停止)GRiT 渋谷MilkyWay(↑) 記録なし 803
PLUS☆ONE WISH 池袋Black Hole 記録なし 716(↑)
(活動停止)Vir Leyenda 両国サンライズ 記録なし 765
BANQUET 新宿アルタKey Studio 記録なし 1,993(↑)
★H@ng_oveR 渋谷VUENOS 記録なし 529
Am!station 池袋mismatch 0.09(2018) 73位 447(↑)
(活動停止)Broom☆ 代アニLIVEステーション 記録なし  
  有料単独公演の壁    

やはり女子と同様、「ZEPP以上」と「1000人前後」の位置に高い壁がある状況が徐々に可視化されてきた感じです。
まだ「いったん上に行ったものの徐々に動員下げていった事例」は多くはないものの、調べながら見ていると「勢いが継続しているグループ」と「そうでないグループ」はけっこう分かれてきています。

今回特に気になったのは改名したグループ。
THE UNIVERSITYがUNIVERSAL BOYSに改名しましたが、「UNIVERSAL BOYS」というグループ名、過去にあったんですよ。しかもジャニーズに。ジュニア内のグループが一時的に合体した期間限定のグループで、現状活動実態はなさげなので今はもう被りも何もないと思うのですが、これは偶然なのか、わざとなのか。何か気になるのです。
もう1件、TRANPはX-BORDERに改名。これは恐らくアメリカの大統領のせいでしょう。「トランプです!」って言うたびにファン以外にはあの顔しか浮かばないわけで、それはもう仕方ない。アイドルグループとしては致命的じゃないか。

下北沢サウンドクルージング2019のこと

昨日土曜は、下北沢サウンドクルージング。
昨年はネクライトーキーに心を持っていかれ、今年も何かあるかとかなり期待しつつ、でも前回のようにYouTubeで聴いたことないバンドの映像確認する時間が取れないまま赴いたのですが、結果としてあんまり期待してなかったり、当初観る予定なかった方に当たりがありました。

元々ラインナップ見ていた分には、Odolと集団行動とステレオガールとMONO NO AWAREの4バンド観れれば最低限OKだな、と思っていたのですが、タイムテーブルが出たらその4バンドがきれいに15時台に被っているという地獄。
さて、どうしたものかと思った結果、Odolを選択しました。素晴らしいライブでしたのでよかったのですが、今回それ以上のが2バンドあった。

優勝、ポップしなないで。
名前だけ知ってる状態で、誰かTwitterで繋がってる人がいいって言ってたなくらいの勢いで観たところ、完全に持っていかれる。
Key&Voの女性とDr&Choの男性の2人組で、サポートもシーケンスもなく完全にその2人だけで全部の音を出している。のにこんなに豊か、かついちいち琴線に触れてくるし、自分がこれまでに観た何とも似ていない。
CD速攻買って聴いてみたところ、ポップスとしてはすごくよいのだけど、あのヒリヒリする感じはなく、この音源を聴いてライブ観たい!と思うかどうかは判断しづらく、これ本当に何も情報を入れない素のままでライブ観てよかった。
このバンド、この手のバンドの通常とは真逆で、歌詞が男性の方、曲が女性の方担当というのも非常におもしろく、だからこんな独特なのかなと思ったり。
とにかく、また観たい聴きたいと思う。

準優勝、THE TOMBOYS。
名前と「何かオールディーズみたいなことしてるんでしょ」くらいは知っている感じで、元々観る予定なかったんだけど、東京初期衝動観るつもりでいて、いろいろあって早めにShelterに入場したらちょうど始まったくらいのところで。ビビる。何だこの圧は。
「何かオールディーズみたいなこと」であることは間違いないんだけど、オールディーズのライブバーの箱バンドみたいなのとは全くもってわけが違う。音の圧とか、メンバーがこっち向かってくる圧とかが段違いで、結果として、狭義の音楽ジャンルとしてのロックンロールがパブロックを通ってパンクにたどり着く、その線上にある音に手当たり次第に噛み付いている感じがすごくいい。
ので、今YouTubeに上がっているライブ映像はその圧がちょっと伝わりにくいので、新しいの上げてほしいです。

東京初期衝動は、椎名ちゃんはそれでいいと思った。

サウクルはアイドルも結構な割合で混じるのですが、今回1組も観ていないとふと思ってprediaだけ観に行ったんですよ。元々10人組だったのが2月に4人卒業して、そのうち1人は速攻で結婚したりしてるんですけど、今は新メンバーの募集もしているので、今のうちに現在の6人編成を観ておこうと思いまして。

そしたらパフォーマンス中に、そばにいるサブカルっぽい男子が急にタブレットで何やら見てるんですよ。お前その光けっこう目立つぞ眩しいぞと思いつつ、注意するかどうか迷いながらこっそりちょっとだけ覗いてみたところ、predia公式サイトのメンバープロフィールページ見てるんですよ。誰が心に来たのかを確認するまでは凝視していませんが、とりあえず全部許すことにしました。もしかしたら私はひとりの男性が「沼」にハマる瞬間を目撃したのかもしれません。

それでふと思ったのですが、非アイドル属性の方に「入門としてのアイドルグループ」を問われた際、その人の好きな音楽とか考えながらチョイスしていたのですが、これどんな人でもpredia一択でよいのではないかと。
きちんと大人で、歌も歌えてステージは華やかで、でもわかりやすく「アイドル観たなあ」という気持ちになれるし、相変わらず何言ってるのかよくわからないちゃんころぴーみたいのもいるし、初手としては相当バランスが良いのではないでしょうか。
そしてそこからどんどん行きたい人はエクストリームな方にはまって行けばいい。と思ったけど、今やってる新メンバー募集の条件が「30歳以上の元アイドル」であり、これ状況によってはpredia自体がエクストリームな方向に行ってしまうのではないかと、少し危惧しています。誰が来るんだろう。

ミュージシャンがストリーミングに楽曲を解禁すること

こんな記事が出てきたこともありまして、それじゃあ主要ミュージシャンのストリーミングへの解禁っぷりを調べようかと思ったのですが、ちょっと検索したら2018年10月時点のけっこうなデータが落ちていたのでもうこれでいい。他の人がやっていることはやらない。
あと、2016年10月、Spotifyがサービスインした時のJ-POPがこんな感じ。名前の挙がっている中には、全曲上がっていないものもありますが、およそこんな感じ。

で、主要サービスが開始されて以降、追加の形で聴くことができるようになった主要なミュージシャンをつまんでみるとおよそ以下の通りです。

2017/10/01:DREAMS COME TRUE
2017/11/17:くるり
2017/11/17:斉藤和義
2017/11/17:サカナクション
2017/11/17:細野晴臣
2017/11/29:矢野顕子
2017/12/06:ユニコーン
2017/12/08:宇多田ヒカル
2017/12/22:福山雅治
2018/05/10:Mr.Children
2018/05/23:私立恵比寿中学
2018/05/27:椎名林檎
2018/06/09:ももいろクローバーZ
2018/09/01:井上陽水
2018/09/07:ポルノグラフィティ
2018/09/22:miwa
2018/09/24:松任谷由実
2018/10/31:筋肉少女帯
2018/11/14:高橋優
2018/11/21:サニーデイ・サービス
2018/11/21:THE COLLECTORS
2018/12/05:コブクロ
2019/01/30:YUKI
2019/01/18:SEKAI NO OWARI
2019/02/12:back number
2019/03/01:COMPLEX
2019/04/01:THE BLUE HEARTS
2019/04/01:THA BLUE HERB
2019/04/17:BUCK-TICK
2019/04/24:カジヒデキ
2019/04/26:平井堅
2019/05/10:ゆず
2019/05/14:小田和正

正味の話、ストリーミングでしか音楽聴かないという層も増えてきて、そうなるとそのサービスに乗らないミュージシャンはつまり「この世に存在していない」と等しいということになります。
それでも、サザンとかB'zとかBUMP OF CHICKENとかaikoとか米津玄師とか、一切ストリーミングに楽曲提供していないミュージシャンも結構な割合でいらっしゃるわけです。
この「解禁」という作業、でもこれ相当な計算の上で判断しているのではないかと思います。
具体的に言えば、過去旧譜の新譜CDのオーダー数とストリーミングで得られるであろう収入とのバランス。

例えば、米津玄師とか星野源とかは今でも勢いありますしメディア展開も多いので、今後も大量の新規ファンの流入が期待できます。のであれば単価が高いCDをメインにした方がずっといい。星野源がdヒッツにだけストリーミング出しているのは、まあdocomoのCMとかいろいろ利害あるわけで、そっちの方がプラスだから。

音楽業界のサブスクリプション型の収入モデルはこれらストリーミングサービス以前から、「カラオケ」が既にあります。恐らくそこらへんの値も比較検討の材料になるでしょう。そしてCD旧譜の今後見込まれるオーダー数以上にサブスクリプションでの収入の方が大きいであろうと判断できれば、当然そっち行きます。

もちろん、たとえばB'zは「アルバム」という形態に並々ならぬこだわりを持っていますし、山下達郎はストリーミングの音質に納得するはずもなく、そういう理由でストリーミングに向かわない方々はいても、それ以外は相当な計算の上ではあっても、理由としては収益上の比較的シンプルなところにあるのではないのかな、と思ったりもするのです。

一方、最近これまでが嘘のようにネットのサービスを充実させているジャニーズ事務所、先日会社の飲み会でジャニオタ女子と話をした際には「あのジャニーズがネット通販始めたんですよ!」という歓喜の声も聞きました。
が、そこはジャニーズ、譲れないところは譲れない。こんな恐ろしいサービス開始です。

関ジャニ∞全シングル・アルバムがアプリ対応へ

最近CD買うとその楽曲がスマホでも聴ける、「プレイパス」というあまり頭が良くなさげなサービスがありますが、このジャニーズのサービスはそんな生半可なものじゃない。改めてコードを付けることで過去の旧譜すらCDの購入を改めて促そうという、ジャニーズ事務所本来の思想があからさまに具現化されたブツです。画期的かどうかは知りませんが、「業界でも類を見ない」ことは間違いありません。ただ、こういう形にするためにそれなりの投資をしてのこれ。
このジャニーズのブレなさ、体幹の強さを感じます。むしろすげえ。

Q-pitch「悲しみ、苦しみ、綺麗。」のこと

アイドルグループQ-pitchの2枚目のアルバム。全曲の作詞作曲をたむらぱんが手掛けています。

たむらぱんについては、デビュー時より天才だ天才だと推してきたわけですが、結果として2014年以降本人名義でのリリースはなく。それでも各所に楽曲を提供していて、私立恵比寿中学の「誘惑したいや」「感情電車」、THE IDOLM@STERの「あいくるしい」といった名曲を輩出してきたわけです。

そんな彼女が全面的に楽曲提供するアイドルグループができたと聞いて、喜び勇んで2017年1stアルバムを買い求めて聴いたところ、微妙に肩透かしを食らうわけです。楽曲がぜんぜんたむらぱんらしくねえ。
そりゃオーダーがあればそっち寄せるだろうし、ある程度はわかるんですけど、これならたむらぱんに依頼する意味ねえじゃんというレベルで、5曲目までは。しかし8曲入りの6-8曲目の3曲は見事な田村節であり、何とか留飲を下げました。

それから約2年。メンバーの入れ替わりもあり、方向性についての迷いもあり。ようやく今の路線になっての2枚目のアルバム。完璧な田村節を堪能できます。
前アルバムから3曲を再録しているのですが、当然のように6-8曲目。何の違和感もありません。そして恐らく歌詞の方も相当制約が外れたのでしょう、ベタな恋愛ソングは相当に減り、全体的にジュブナイル的な空気も感じるようになりました。

たむらぱん楽曲の特徴のひとつとして、謎の楽曲構成というものがあります。
普通のJ-POP的な楽曲であれば「Aメロ→Bメロ→サビ→Aメロ→Bメロ→サビ→Cメロ→サビ」という流れがよくあるパターンですが、例えば「感情電車」は「C'メロ→Aメロ→Bメロ→サビ→A'メロ→サビ→Cメロ→サビ」という形、たむらぱん名義の「責めないデイ」だと「Aメロ→Bメロ→サビ→Bメロ→A'メロ→サビ」という頭おかしい構造になっているわけです。
Q-pitchではそんな「田村構成」は抑えめになっていますが、それでもサビメロの1フレーズを「何でそこ入るねん」というところにぶっこんできたり、「田村感」はそこここで感じることができます。

正味、今のQ-pitchの「アイドルロック」という路線、いろいろな試行錯誤の結果そこというのは認識していますし、ライブのその場での盛り上がりを考えると、エビ中のたむらぱん楽曲が必ずしもそういう感じでないように、必ずしも相性がいいとは思わないのですが、でもグループとしてそういう方針で行くというのならそれでいい。
とにかく、売れてほしい。そしてたむらぱんを潤してほしいです。

レーベルがライブハウスを運営すること

この9月、渋谷に新しいライブハウスがオープンします。

Veats Shibuya

宇田川カフェがあった場所の地下ですね。まだ詳細は出ていないのでキャパとかわからないのですが、この箱ビクター・エンターテインメントの運営で。
これまでは「ビクターロック祭り」のタイトルで主催イベントは行ってきたのですが、遂に自前で箱を持つに至りました。

そして、池袋にも11月にライブスペースがオープンします。

harevutai

で、こっちはポニーキャニオンの運営です。

元々レーベルが大規模に自前の箱を持つのは、ライブハウスではないですが、エイベックスが仕掛けたナイトクラブ・ヴェルファーレが最初ではないかと思います。
ジュリアナ東京の仕掛け人だった折口雅博氏を担いで子会社を設立して1994年にオープンし、2006年に閉店しました。
エイベックスは現在もナイトクラブとして、SEL OCTAGON TOKYOを運営しています。

ライブハウスとしてはZeppは全部ソニー・ミュージック・エンターテインメントの子会社Zeppホールネットワークの運営です。
1997年の設立当初はソニーとエイベックスの合弁企業だったのですが、現在は100%ソニー・ミュージック・エンターテインメントの子会社。
Zeppは今後も羽田や横浜にもできる予定なので、けっこうな事業規模でございます。Zepp羽田でライブって、STUDIO COAST並みにキツいのでちょっと困るんですけど。

最近のこの手の動きはもう、盤が売れない今の時代にレーベルが生きていくための策であろうことは容易に想像が付きますが、エイベックスとソニーについては、まだ盤がアホほど売れていた時代からですので、これは盤の利益を事業の多角化に回した結果、それが今の時代そういう感じになっちゃった、ということでしょう。
エイベックスには、Coldcut等のUKの新しいダンスミュージックを日本に持ってきて、レンタルの流通に乗せて広く紹介したあたりから脈々と続くダンスミュージックへの矜持を感じたりしますし、エイベックスが「メジャー」レーベルになったのが1992年頃ですので、そもそも「レーベル」業に留まるつもりがハナからなかったのだとは思います。

ただ、エイベックスの場合、大規模なライブ施設は現状で持っておらずその代わりにフェス事業に手を出して今もa-nationやっていますが、2002年の初開催時は全国8か所とかいう規模でやってたのが徐々に減り、一時は海外展開も模索していたのですがそれもなくなり、自社レーベル所属で看板になり得るミュージシャンも年を追うにつれてどんどん動員的にもキツくなってきています。
今年は遂に東京公演がなくなります。これは単に場所の都合じゃないかとも思いますが、別の都合もあるかもしれません。

それでも、ビクターやポニーキャニオンはまだこういう展開を行うだけの投資余力があるわけで、それもできないそれ以下の一部「メジャー」レーベルは果たして今後どうなってしまうのか。
いよいよもって心配になってまいりました。

あと、池袋のharevutaiなんですけど、1年半ほど前にこの場所にライブスペース作るという最初の報が出たときには「ニコファーレ池袋」という屋号が出ていたような気がするのですが、それどうなったんでしょうか。
その名前であれば当然ですがKADOKAWA+エイベックスのはずなんですが、いつの間にかこういうことになっていまして。
うん、だいたい想像は付く。

文教堂の調子が麗しくないこと

継続してレコード店やら複合書店やらの閉店っぷりをぼーっと観察していると、時々波があることに気付きます。
タワーレコードやHMVはここのところ比較的落ち着いています。HMVとかローソングループ傘下に入る前は「これもう死ぬわ」レベルでヤバかったのですが、少なくとも現在はバタバタ潰れる状況ではなくなっています。
TSUTAYAについては今年1-3月は毎月10店舗以上死んでいましたが、さすがに4月は実質3店舗と少なめ。まあ、5月には現在の時点で8店舗閉店確定とまた本気出しつつありますけど。それについても多分にCCCの意向も込みではないかという点はこれまでに言ってきたとおりです。

で、今年に入っての最大の波は文教堂の具合の悪さです。様々なブランドや業態合わせて全国で150店舗程度の規模のチェーンなのですが、今年に入って閉じた、閉じることを発表した店舗は以下の通り。
自分は基本CD/DVDの販売かレンタルを行っている店を見ているので、書籍雑誌のみ取扱いの店はざっくり確認のため抜け漏れある可能性高いですが。

01/14 CAみなとみらい店(販売)
01/20 糀谷店(GEO)
03/10 CA江田駅店(販売)
03/17 千歳店(販売)
04/20 CA溝の口南口店(販売)
05/06 ひばりが丘店
05/06 本庄店(GEO)
05/11 経堂店(GEO)
05/12 アニメガ札幌パルコ店
05/19 CAカフェ渋谷店
05/19 ユーカリが丘店(販売)
05/26 JQストア京都店
06/02 川口朝日町店(GEO)
06/03 東大宮駅ビル店(販売)
06/06 横浜北山田店(GEO)
06/09 RZP西岡店

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(販売)はCD販売を行っている店舗、(GEO)は「GEO文教堂」の形で出店している店です。CAは「カルチャーエージェント」の略で、極小の床面積ではありますがエキナカ等の利便のいい場所に出店しているタイプの店舗、RZPは正味よくわからんですが、レッドゾーンプライスの略なのでアウトレット的な側面も持ったお店でしょうか。

とりあえず、半年足らずで1割減ってるのはちょっと尋常じゃありません。今年以前についても宮脇書店やらくまざわ書店等の他の全国チェーンと比較してよく潰れている印象なのですが、ここに来てすごい勢いでまくってきました。

2011年から「アニメガ」の屋号でアニメ系商品をがっつり扱う店舗を拡張したり、「文教堂Hobby」でプラモやフィギュア等の趣味系を厚くしたり、コンビニのスリーエフと組んで併設型店舗出したらスリーエフがローソンに吸収されちゃったり、渋谷店をカフェ併設店舗にしたらこの19日、開店3年で閉店になったり。
性急に別業態の店舗を展開するという状況は、正味のところ「本業の調子が少なくとも麗しくはない」からとも言えるわけで、こういう展開してからの閉店続きなの、本当によくない。

HMVはCDよりはマシな書店の業態の方に寄せる店舗もここんとこオープンさせていますが、書店は書店で大変で。
つい先日も北海道の喜久屋書店BOOK JAMが破産して8店舗が閉鎖になったり(全国チェーンの喜久屋書店とは直接の資本関係なし)、書店でもギリギリのところは相当にギリギリです。

以前比較的川崎に近いところに住んでいて、川崎市の溝の口にある文教堂本店にも何度か足を運んだことがあるので、頑張ってほしいです。書店にしろCD店にしろ、実店舗に未来を求めるのはそろそろよろしくないとも思うのですが、それでもここまでそうやって生きてきてしまったんだもの。

ドレスコーズ「ジャズ」のこと

今、一番新作が楽しみなのはドレスコーズです。
毛皮のマリーズを解散させてドレスコーズを結成した頃は「もっとシンプルなバンドサウンドに行きたいのだな」と思ったのですが、ものの2年で志磨くん以外全員脱退。
初めてドレスコーズのワンマン観たのは2015年1月のSTUDIO COASTだったのですが、その時には正直行き詰まり感を感じていて、このライブで「ドレスコーズやめます」とか言うんじゃないのかくらいの気持ちでいたのですが、いきなりマリーズ曲始まりの、彼のこれまでのキャリアの集大成のようなライブで。

で、その後ですよ。問題作のシングル「人間ビデオ」をリリースし、そしてアルバム「平凡」はその「人間ビデオ」を片隅に置くしかないレベルのアルバム通してTalking Heads的ニュアンス漂う問題作。そしてその後舞台「三文オペラ」の劇伴を担当。「平凡」後のライブ、「三文オペラ」後のライブ、それぞれまるで違うライブでものすごく面白かったのですが、ニューアルバムはその「三文オペラ」を受けての次のオリジナルアルバム。

タイトルほどジャズではないです。Perfume Giniusの近作とかBeirutが好きならOKな感じ。つまり俺は超OK。「三文オペラ」を受けて感はありますが、そこまで寄せてはいない。
とにかく志磨くんが自由に音楽を謳歌していることは伝わる。で、そういう音楽が悪いはずがない。本当に、自由に作られた音楽。それが伝わってくるから私も大変に気持ちいい。

このアルバムを受けての東京公演は鶯谷の東京シネマ倶楽部。確かにこの音であればそこしかない。行ってきます。

ただ本当に思うのは、こんな思わせぶりな映像作るより、1曲フルのリリックビデオ作った方がなんぼかマシじゃないですかということ。

ミス慶應コンテスト2019のこと

ミス慶應コンテストが面倒臭いことになっています。
元々ずっと開催されていたものが、主催団体の犯罪行為で中止になり、去年から新たな主催団体が立ち上がって復活したのですが、去年は運営がイマイチうまくいっておらず、でもその主催が今年も開催しようとしたところ、別の団体が立ち上がって全く同じ「ミス慶應コンテスト」の名称でもって運営を始めたため、「ミス慶應コンテスト」が2つ並行して走っていて、現在ファイナリストがそれぞれ7名と6名いるという状態。

2018年からやっている方の「ミス慶應コンテスト2019」

今年から立ち上がった方の「ミス慶應コンテスト2019」

正味、女の子達がタレントとか女子アナになるまでは、この主催団体がマネージメント的なことも行うこともありますので、いろいろ得られるものもあるでしょう。
そりゃ必死にもなりますが、去年からやっている方がファッション誌「Ray」とのタイアップ等を行う一方、今年からの方はファイナリストに大学横断型のミスコンテストの準グランプリや私立恵比寿中学のメジャーデビュー直前まで在籍した元メンバーを連れてくるなど、メンツではこっちの方が強い。
実際、元エビ中メンバーについてはエビ中の公式アカウントが無邪気に乗っかったりしていますので、世間へのバズりという点では今年からの方が一歩リードといったところか。

こういう状況に苦言を呈することもできるのですが、言うても私も可愛い女の子でビジネスを行っている現場にそれなりにお金を落としている自覚はありますので、あんまり強く出ることができません。

実際、元エビ中メンバーの彼女、自分はカウントした限り3回ほどアイドル時のライブを観ているはずなので、何にも言えねえ。

ヴィジュアル系専門CD店の具合がよろしくないこと

ここんとこ、ヴィジュアル系専門のCD店の具合が悪いのです。

2018年10月18日、closet childが原宿CD店を閉店。closet childはアパレルやグッズも扱っていますが、2019年4月には横浜店でCD/DVDの買取を中止するなど、CD/DVDの扱いを微妙に縮小しているようです。

2019年3月24日、ライカエジソンの運営主体、(株)ライカロリーポップが破産。店舗は別会社に譲渡されましたが、原宿店については閉店に。

2019年4月14日、高田馬場ZEAL LINKが閉店。
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元々新宿のマルイワンにテナントとして入居していた新宿店から、高田馬場への移転の形でしたが、店舗は表通りに面さない場所であり、この時点で都落ち感がありまして。そしてその店も2013年の移転から6年で閉店。

で、2019年5月7日。池袋のサンシャインシティそばにあるV系専門店Brand Xが倒産しました。

ZEAL LINKはまだ渋谷・名古屋・大阪に店舗がありますし、2017年に全国展開を行ったlittleHEARTS.は今のところ全店頑張ってます。
ただ、何となく構造的にヴィジュアル系の専門店は普通のCD店よりも一層厳しいのではないかとも思うわけです。

まず前提として、ファン層の流入はどう考えても増える要素がありません。
相当なメジャーにならない限り深夜帯でもテレビに出るのは難しく、一度V系界隈を覗きに来ない限り各バンドの認知すら困難です。バンドのメンバーをアイドル的に捉える方も多いですが、そうであれば増加したK-POPや非ジャニ系の男性アイドルグループもライバルになり得ます。

そしてヴィジュアル系は専門店がまだそれなりの数あることが、現在ヴィジュアル系シーンの首を絞めることにもなっているのではないかと思うのです。

たとえば日本全国、アダルトやグラビアDVDのついでにアイドルCDも置くというような店を除けばアイドルグループの専門店はほぼないに等しいですが、その分流通を大手CD店やレーベルに委ねたり、それができない場合はライブ会場での物販に割り切った形でビジネスを組み立てます。
そして大手に委託し、CD店でインストアイベント等も行ったりすれば、まだある程度「面」を伴ったライト層との接触機会が得られます。

しかしヴィジュアル系はなまじ専門店があり、そこでCDの販売から接触イベントまで行えてしまうが故に、言ってみればそこに完全に「隔離」されてしまうことになります。
そこにはコアなファンしか集まらないとなれば、それその先にはもう先細りしかありません。
とはいえ、ここまでヴィジュアル系のシーンを支えてきたのも専門店であることは間違いないのでなかなか難しいわけですが、CDというパッケージの立場が変わりつつある中で、でもバンドという前提があって「音源」の比重がアイドル以上に高く、それでも結局接触に頼らないと生きていけないバンドも多いこのシーンの中で、どこまでその変化に対応できるのだろうかと考えると、正直悲しい気持ちにしかならない。

これをどうすれば打破できるかと考えると、とりあえずインストア受けを狙わず真摯に音楽を磨くバンドが増えることと、ゴールデンボンバーのようなライト層にも訴求でき、かつバンギャも熱く支持できるような存在があと2-3出てくれば何とかなるかもしれない。うん、ハードル高い。